広くはなくても、一生分の時間を収めることのできる部屋がある。ラムさんの家の廊下の突き当たりにある部屋は、まさにそんな場所だった。部屋には木のベッドが一台、低い洋服だんす、古い裁縫机、そして裏庭を望む窓があるだけだった。その窓からは、スターフルーツの木やヘチマ棚、苔に覆われた煉瓦の壁が見えた。毎夕、傾いた日差しが裏庭に細い金色の筋となって降り注ぎ、煉瓦の床に触れてから、静かに消えていった。
ラムさんはその部屋で三十年以上暮らしてきた。夫を亡くしてからも、大がかりな修繕はしなかった。剥がれた塗装の箇所は小さな絵で隠し、ぐらつく机の脚は厚紙の切れ端を挟んで支え、色あせた窓のカーテンも、きれいに洗って雨季になるたびに掛け直した。彼女はよく言っていた。家は新しくなくてもいい、帰る道を覚えている人がまだいれば、それでいいのだと。
彼女の二人の子ども、クアンとタオは、長年、同じ時に帰ってくることがなかった。クアンは故郷から数百キロ離れた都市で働き、会議や出張に追われ、深夜まで明かりの消えないアパートで暮らしていた。タオは別の省の男性と結婚し、小さな店を営み、学校に通う年頃の二人の子どもを育てていた。二人とも母親に電話をかけ、必要な折々には贈り物を送っていたが、会話の内容はたいてい、薬のことや電気代、雨漏りする屋根、あるいはいつ帰るのかという話に限られていた。
二人はかつて、とても仲がよかった。幼いころ、クアンはいつも村の外れの竹橋を妹に渡らせるため、手を引いていた。タオは兄のためにきれいなビー玉を取っておき、二人で母親の花瓶を割ったときには、進んで兄の代わりに叱られた。二人の間の距離は、大きくはない一つの出来事から始まった。だが、それがあまりにも長く続いたため、やがて二人を隔てる壁になった。
その年、ラムさんはひどい腰痛を患った。クアンは母親を都市に呼び寄せ、世話をしやすくしたいと思った。タオは反対した。母親は家や近所の人々、裏庭に慣れ親しんでいるのだから、引っ越せば寂しがると考えたからだ。兄妹は電話で言い争った。クアンは、タオが家を残したいのは財産分与のことを考えているからだと言った。タオは怒って、クアンは何でもお金で手配できるときにしか母親のことを思い出さないのだと言い返した。
二人とも、自分が本当に恐れていることをすべては口にしなかった。クアンは、母親が苦しんでいるのに自分が遠くにいることを恐れ、ある日、遅すぎる知らせの電話を受けることを恐れていた。タオは、母親が家を離れれば、自分が最もよく知っている母親の残りの人生まで失われてしまうのではないかと恐れていた。そうした恐れは激しい口調の下に隠れ、やがて傷つきへと変わった。それ以来、二人は具体的な用件を伝える必要があるときにしか連絡を取らなくなった。
ラムさんは事情を知っていたが、誰も責めなかった。彼女は今も、片方の前でごく普通の言葉を使ってもう片方の話をした。「クアンは最近、きっととても忙しいんでしょうね」。あるいは、「タオのお店は、お客さんがたくさん来ているのかしら」。子どもたちが互いについて不満そうに話すのを聞くと、彼女はたいてい黙って、野菜を摘んだり服を畳んだりするほうへ向き直った。言葉を重ねれば重ねるほど、人と人を隔てているものを、かえって高く築かせてしまうことがあると、彼女はわかっていた。
ある冬、ラムさんは裏庭で転んだ。近所の人が見つけて病院へ運んだが、今回は以前のようには回復しなかった。クアンはその夜のうちに帰ってきた。タオも子どもたちを連れて実家へ戻った。二人は病院の廊下で顔を合わせ、数歩離れて立ったまま、短い言葉で母親の様子を尋ね合った。二人はいつかの口論について触れなかったが、二人の間に流れる沈黙が、すべてを代わりに語っているようだった。
それからほどなくして、ラムさんは亡くなった。葬儀が終わり、親族が一人また一人と帰っていった。家は異様なほど広くなった。母親が部屋から部屋へ歩くスリッパの音も、近所の人が訪ねてくるたびに門を開ける音も、もう聞こえなかった。クアンとタオは荷物を片づけるために家に残った。二人とも、まだその仕事を他人に任せる勇気がなかったからだ。
価値はないのに捨てられない物
最初の朝、二人は居間を分担して片づけた。クアンは古い新聞や本を段ボール箱にまとめた。タオはほこりをかぶった写真立てを拭いた。二人は隣り合って作業をしていたが、あまりにも礼儀正しく、かえって他人同士のようだった。手が同じ物に触れるたび、どちらかが先に手を引っ込めた。
夕方になると、二人は廊下の突き当たりの部屋に入った。裁縫机の上には、青いブリキの箱がまだ置かれていた。クアンがふたを開けると、中には針と糸、いくつかのボタン、ゴムひも、そしてきちんと切りそろえられた小さな布切れが入っていた。箱の底には古い封筒があり、表には母親の字でクアンの名前が書かれていた。
クアンは書類だと思い、タオに渡した。彼女は受け取らず、自分で開けるよう兄に言った。中には、クアンが働き始めたばかりの数年間に、ラムさんが彼に送ったお金の記録が数枚入っていた。学費に充てるための金、古いコンピューターを買うための金、別のものには簡単にこう記されていた。「息子に冬服を買うために送る」。
クアンはその文字を長い間見つめた。彼はかつて、こうしたお金は母親が工面できるものだと思っていたことを思い出した。母親がどうやって貯めたのかを尋ねたことは一度もなかったし、毎月、息子に送るお金を用意するために、夜遅くまで仕立ての仕事を追加で請け負わなければならないことがあったなどとは、知りもしなかった。彼は封筒を置き、かすれた声で言った。「母さんがこんなに苦労していたなんて、知らなかった」
タオはすぐには答えなかった。彼女は裁縫机の引き出しを開け、茶色い表紙の小さなノートを取り出した。そこには、ラムさんが病院へ行った日付、薬の名前、近所の人の電話番号、そして二人の子どもたちに荷物を送ることについてのメモが書かれていた。終わり近くのページには、こう記されていた。「タオは酸っぱいスープが好き。クアンは胃が痛くなりやすいから、朝ごはんを食べる前にコーヒーを飲まないよう、あの子に言うこと」。
タオはそのページに手を滑らせた。彼女は何度も、母親は自分だけを頼りにしていて、家のことはすべて自分の肩にのしかかっているのに、クアンは遠くにいるのだと思っていた。だが、そのノートを見て、母親が毎日クアンを気にかけていたことがわかった。ただ、その気遣いは静かで、人目につかないものだったのだ。自分が疲れていることを使って兄を判断し、助けを分かち合ってほしいと伝える代わりに、責めてしまっていたのだと、彼女はふと気づいた。
たんすの一番下の引き出しから、二人は宛名のない封筒を見つけた。中には紙が一枚入っているだけだった。母親の字はいつもより震えていた。「もし二人が一緒にこれを読んでいるなら、母さんはもうここにいないのでしょう。母さんは高価なものを何も残せません。この家だって、二人がまだ隣り合って座れることに比べれば、大切ではありません。まだ話していないことがあるなら、間に合ううちに話しなさい。家族はいつも正しいとは限らないけれど、たいていは、最も理解してもらいたいと願っている人たちです」
ある口論の中で忘れられていたこと
タオは窓のほうへ顔を向けた。庭では、まだ青いスターフルーツの実が風に揺れていた。クアンは低い椅子に腰を下ろし、両手を組んだ。しばらくして、彼はあのとき、母親を自分にとって都合がいいからというだけで連れていきたかったのではない、と話した。仕事のせいで、送金して電話をかけることしかできない息子になってしまうのが怖かったのだ。母親を都市へ呼ぶことが、自分にできる埋め合わせだと思っていた。
タオは、母親が家を離れたくないと言っていたから反対したのだと話した。だが、もっと深いところでは、クアンが母親を連れていけば、自分が母親の世話をできなかったと思われるのが怖かった。遠くに住む兄の一つの決断だけで、自分がそばにいた年月が無意味になってしまうのが怖かったのだ。そこまで話すと、彼女は泣き出した。それは家や財産分与のためではなく、本当の気持ちを話す機会があまりにも長い間なかったからだった。
クアンは急いで慰めようとはしなかった。ただ座って聞いていた。タオが話し終えると、妹を欲深い人間だと決めつけた自分は不公平だったと認めた。タオもまた、兄を何でもお金で解決しようとする人だと言ったことを謝った。二人とも、謝罪だけで冷え切った年月を消すことはできないとわかっていた。それでも、少なくともそれは、かつては鍵がかかっていると思っていた扉を開くものだった。
二人は、家を売るのか残すのかをすぐには決めなかった。その代わり、二人で廊下の突き当たりの部屋を片づけ直した。クアンは裁縫机を修理し、窓の蝶番を取り替え、軒の雨漏りを防ぐ人を呼んだ。タオはカーテンを洗い、通路脇の花をいくつか植え直した。小さな作業だったが、幼いころから持っていた協力のリズムを、二人は少しずつ取り戻していった。
クアンが都市へ戻る前の最後の日、二人は窓辺に座ってお茶を飲んだ。タオは、来月一緒に柵を修理するために帰ってこられるかと兄に尋ねた。クアンは大丈夫だと答え、それから、今週末、母親がよく作っていた酸っぱいスープのレシピを送ってくれないかと尋ねた。話は細かなことへ移っていった。タオの上の子がもうすぐ試験を受けること、クアンの車は整備が必要なこと、今年はスターフルーツがたくさん実るかもしれないこと。
奇跡が起きたわけではない。古い誤解が、たった一度の午後で消えたわけでもない。だが、人が自尊心ではなく真実をもって話し始めれば、距離は縮められる。互いの選択すべてに同意する必要はない。ただ、反対の言葉の背後には不安が隠れていることがあり、責める言葉の背後には、気にかけてもらいたいという願いがあるのかもしれないことを覚えていればいい。
窓は開いたまま
数か月後、廊下の突き当たりの部屋は以前のまま残されていた。クアンはそこを仕事部屋にしたくなかったし、タオも裁縫机を売りたくなかった。二人は、ときどきここへ帰り、それぞれがやるべき仕事を持ち寄ることにした。あるときは一緒に軒を修理した。あるときはクアンが甥や姪を連れてきてスターフルーツを摘み、タオは母親が作っていた料理を作った。
家は今も古く、壁は変わらず苔に覆われ、窓のカーテンも色あせたままだった。だが、その部屋はもう、亡くなった一人の持ち物をしまっておく場所ではなかった。そこは、今を生きる二人が互いを見つめ直す方法を学ぶ場所になった。窓越しに見える裏庭は、季節ごとに姿を変えた。ヘチマ棚は新しくなり、スターフルーツの木は大きくなった。それでも、毎夕、煉瓦の床に落ちる日差しは、以前と変わらず穏やかだった。
家族の暮らしの中には、とても小さな出来事から始まり、どちらも先に折れたくないために長引いてしまう別離がある。人は相手が自分の気持ちを理解してくれるのを待ちがちだが、自分自身もまた、はっきりとは伝えていない。距離が十分に大きくなってしまうと、簡単な近況伺いさえ難しくなる。
ラムさんの部屋は、血のつながりだけで家族の絆が自然に保たれるわけではないと、クアンとタオに教えてくれた。それは、誠実な会話や、すぐに判断を下さずに耳を傾ける力、そして自分が誰かを傷つけたときに過ちを認める勇気によって、育んでいかなければならないものだ。起きてしまったことを変えることはできなくても、これからどう歩んでいくかは、いつでも選ぶことができる。
そしてときには、その最初の一歩は、窓辺に座り、落ち着いた声で家族の名前を呼んでから、長い間胸にしまっていた一言を口にすることだけなのかもしれない。「僕は今でも、君のことを理解したい」。あるいは、「私は今でも、私たちが家族でいてほしいと思っている」。


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